プレゼン資料って作るだけで半日つぶれること、ありますよね。「伝えたいことはあるのに、スライドに落とし込む時間がない…」そんな悩みを抱えながら、今日も深夜にPowerPointと格闘している方もいるのではないでしょうか。
実は、普段メモやタスク管理に使っているNotionに、プレゼン資料をまるっと作れるAI機能が搭載されているんです。この記事では、そんなNotion AIのスライド作成の最新機能を、初心者でもすぐ使える形でわかりやすく解説します。
Notion AIのスライド機能、いったい何ができるの?
「ノート管理ツール」が「プレゼンツール」に進化した理由
Notionはもともと、メモ・タスク・データベースをひとつにまとめられる「オールインワンの情報整理ツール」として人気を集めてきました。ドキュメントを書いて、プロジェクトを管理して、チームで情報共有して——そういう使い方をしてきた方が多いはずです。
しかし2026年2月、ベータリリースとして大きなアップデートが入りました。それがプレゼンテーションモードです。
これはシンプルに言うと、「Notionのページをそのままスライドショーにできる機能」です。
わざわざPowerPointやKeynoteに情報を転記しなくてもいい。Notionに書いた内容が、そのままプレゼン資料になる。これだけでも作業時間がガクッと減るのが想像できますよね。
さらにNotionにはAI機能が統合されており、アウトラインの自動生成・文章の要約・スライド用画像の生成まで、AIに丸投げしながらプレゼン資料を組み上げることができます。Notionの公式サイトでも、この新機能が大きくフィーチャーされています。
PowerPointやGoogleスライドと何が違うの?
「でも、PowerPointで作った方が見栄えよくない?」という疑問が出てくる方もいるかと思われます。正直、この疑問には一理あるでしょう。ただ、Notion AIのスライドの場合、「見た目の華やかさ」よりも「作成スピードと情報の一元管理」を重視する人には刺さります。
既存ツールとの違いを整理するとこんなイメージです。
- PowerPoint / Googleスライド:デザインの自由度は高い。でも「ゼロからスライドを作る」手間がかかる。情報が別ファイルに分散しがち。
- Notion AIのプレゼンテーションモード:すでにNotionに書いてあるメモや議事録が、そのままスライドの素材になる。AIがアウトラインを一瞬で生成。情報管理とプレゼン資料作成が同じ場所で完結する。
そのため、「きれいなデザインのスライドを1から作り込みたい」という用途には、あまり向かないかもしれません。ただ、「社内共有・チームへの報告・顧客への提案を素早くまとめたい」という場面では、Notionの方が圧倒的に速くて楽なんです。
今日から使える!スライド作成の基本ステップ
ステップ①:ページを作って「区切り線」でスライドを分割する
Notionのプレゼンテーションモードの仕組みは、非常にシンプルです。
「区切り線(—)を入れたブロックごとに、1枚のスライドになる」
これだけ覚えれば、基本操作はOKです。
具体的な手順はこんな感じです。
- Notionで新規ページを作成する
- スライドに載せたい内容をブロックで書く(見出し・箇条書き・画像など)
- 次のスライドに切り替えたい箇所に「/区切り線」と入力して区切り線ブロックを挿入する
- これを繰り返して、スライド全体の構成を作る
1スライドに情報を詰め込みすぎると表示が崩れることがあるので、「1スライド=1トピック」 を意識してスッキリまとめるのがコツです。また、トグルリスト・データベースのビュー・動画ブロックもスライド内に配置でき、プレゼン中にインタラクティブに操作できます。
ステップ②:プレゼンテーションモードを起動する
ページの準備ができたら、いよいよスライドショーとして表示させましょう。起動方法は2通りあります。
- メニューから起動:ページ右上の「…」メニューを開き、「Present」を選択
- ショートカットキー:Macなら「Cmd + Option + P」、Windowsなら「Ctrl + Alt + P」
起動すると全画面表示に切り替わり、左右の矢印キー(← →)でスライドをめくることができます。プレゼン中もテキストブロックの編集が可能なので、質疑応答の最中に数字を修正したり、コメントを追記したりが自由にできます(ただし、プレゼンモード中は新規ブロックの追加はできません)。
なお、このプレゼンテーションモードはPlusプラン以上が対象です。無料プランでは利用できないので注意してください。
ステップ③:AIにアウトライン生成を頼む
「でも、そもそもスライドの構成を考えるのが面倒なんだよな…」という方こそ、Notion AIの出番です。
ページ内で「/AI」と入力するか、テキストを選択してAIメニューを呼び出すと、AIへの指示(プロンプト)を入力できます。例えばこんなふうに頼んでみてください。
「この内容を、社内向け5スライドのプレゼンアウトラインにまとめてください」
するとAIが、見出し・要点・スライドの流れを自動でドラフトしてくれます。あとは区切り線を入れてPresent起動するだけ。ゼロから構成を考えていた時間が、文字通りゼロになります。
2026年最新機能を使いこなす!上級者向け活用術
プレゼンテーションモードで「できること・できないこと」を把握する
ベータ機能ゆえに、現時点ではいくつかの制限があります。実際に使う前に把握しておくと、プレゼン当日に慌てずに済みます。
できること:
- 全画面スライド表示・キー操作でのナビゲーション
- プレゼン中のテキスト編集
- トグル・データベースビュー・動画のインタラクティブ操作
- 2026年3月のアップデートでダークモード切り替え追加、フルスクリーン対応も向上
現時点ではできないこと(ベータ版の制限):
- 目次ブロックの表示
- カスタムタイトルスライドの設定
- PDFへの書き出し
- 画面共有時にポップアップが隠れてしまう場合がある
特にPDF出力ができない点は、「資料を参加者に配布したい」という場面で困ることがあります。その場合は、スライド内容をNotion上のページとして共有リンクで渡す方法が現実的です。
また、2026年3月のアップデートでは「AI Agent機能」が強化され、指定したURLや別のNotionページの内容を読み込んで、自動でスライドを生成できるようになっています。議事録のページをそのまま渡すだけで、報告用スライドが出来上がるイメージです。
AI画像生成でスライドにビジュアルをプラスする
文字だけのスライドより、適度にビジュアルが入っていた方が伝わりやすいですよね。Notion AIには画像生成機能も搭載されています。
使い方はシンプルです。
- スライドにしたいブロック上で「/AI画像」または「/AIフォト」と入力
- どんな画像を生成したいかプロンプトを入力する
- スタイル(イラスト風・フォト風など)を選択して生成
さらに注目なのが「/AIスライド」コマンドです。このコマンドを使うと、ページの内容を要約したスライド形式の画像を複数枚まとめて出力してくれます。たとえば、AIが自動生成したミーティングノートを「/AIスライド」に渡すと、その場で説明資料の画像セットが完成します。
ただし、この画像生成機能はベータ版であり、フル活用するにはビジネスプラン(2026年3月時点で月額20ドル〜)推奨です。プラスプランでも一部利用できますが、生成回数に制限があります。
既存の画像をAIで編集する機能(イラスト風への変換など)も搭載されているので、手持ちの写真をスライドに合わせて加工したい場面でも活躍します。
リアルタイム編集とデータベース連携で「生きた資料」を作る
Notionの最大の強みは、データベースとの連携です。
たとえば、売上管理のデータベースに入力されている数字を、そのままスライドのチャートとして表示できます。しかも、元のデータベースを更新すればスライドの数字もリアルタイムで変わります。
「先週のプレゼン資料を今週も使いたいけど、数字を更新するのが面倒…」という悩みが一気に解消されるわけです。営業報告や定例ミーティングで毎週同じフォーマットのスライドを使う方には、特に効果的な使い方です。
伝わるスライドを作るプロンプトのコツ
「目的・対象・ボリューム」を最初に指定する
Notion AIに限らず、AIへの指示(プロンプト)は具体的なほど出力の質が上がります。スライド作成に使えるプロンプトの型を覚えておきましょう。
基本の型:
「【誰向け】の【何の目的】プレゼンを、【何枚】のスライドにまとめてください」
実践例:
- 「社内の営業チーム向けに、今月の売上サマリーと来月の戦略を5スライドでまとめてください」
- 「初めて会う顧客向けに、サービスの特徴と導入メリットを3スライドで簡潔に説明してください」
- 「新入社員向けに、業務フローのオンボーディング資料を7スライドで作ってください」
「社内向け売上プレゼン、5スライド要約」のように目的と枚数を固定するだけで、AIが出力するアウトラインの精度がグッと上がります。
出力を「たたき台」として使いこなす
AIが生成したアウトラインは、最初から完璧ではありません。「70点の素材を人間が整えて100点に仕上げる」 というスタンスで使うのが正解です。
具体的には:
- 情報の過不足をチェック:伝えるべき数字や固有名詞はAIが知らないので、必ず手入力で補完する
- スライドの順序を入れ替える:AIが提案した構成が最適とは限らない。「結論→理由→まとめ」など、聞き手に合わせて並べ替える
- 1スライドの情報量を削る:AIはついテキストを詰め込みがち。「1スライド3ポイントまで」などルールを決めて削ぎ落とす
また、Notionのドキュメントに外部データやURLを事前に貼り付けておき、それをAIに読ませてスライド生成させると(AI Agent機能)、リサーチから資料作成までの流れが一気につながります。
知っておきたい注意点と、こんな場面で使える実践例
料金プランと機能制限、正直なところを解説
Notion AIのスライド機能を使ううえで、プランごとの違いをしっかり把握しておきましょう。
| プラン | プレゼンテーションモード | AI機能 | 目安料金(2026年3月時点) |
|---|---|---|---|
| 無料 | ✗ | 制限大 | 無料 |
| プラス | ✓ | 制限あり | 月1,000円〜 |
| ビジネス | ✓ | 無制限(AI画像含む) | 月2,000円〜 |
| エンタープライズ | ✓ | カスタム | 要問合せ |
プレゼンテーションモード自体はプラスプラン(月1,000円〜)から利用可能です。ただし、AI画像生成を無制限で使いたい・大量のスライドをAIで自動生成したいという場合は、ビジネスプランへのアップグレードを検討してみてください。
まずはプラスプランで基本的な使い勝手を試して、「もっとAI機能を使い倒したい」と感じたらビジネスへ、という流れが現実的です。
なお、無料プランでもNotionの基本的なドキュメント機能は使えるので、まずは無料アカウントを作ってNotionに慣れてみることから始めるのがおすすめです。
こんな業務で特に効果を発揮する
Notion AIのスライド機能が特に輝く業務シーンをピックアップしました。
社内報告・定例ミーティング
議事録やタスク管理をすでにNotionでやっているなら、そのページを「/AIスライド」に渡すだけで報告資料が完成。週次ミーティングの準備時間を大幅に短縮できます。
顧客への提案資料
商談前に要件をNotionのページにメモしておき、「この内容で顧客向け提案スライドを5枚作って」とAIに依頼。商談の件数が多い営業職の方には特に強力な時短になります。
データを使ったデモンストレーション
KPIを管理しているNotionデータベースのチャートビューをスライドに埋め込み、プレゼン中にリアルタイムで数字を確認しながら話す。「最新のデータで話す」信頼感がそのまま伝わります。
オンボーディング・社内研修資料
マニュアルとして書いていたNotionページを、そのままスライド形式に変換。新入社員への説明資料を、ドキュメント管理と一元化できます。
まずはNotionを開いてみましょう
プレゼン資料の作成って、「情報を集める」「構成を考える」「スライドに落とし込む」「デザインを整える」と、細かいステップが積み重なっていますよね。その中でNotion AIが代わりにやってくれるのは、「構成を考える」「スライドに落とし込む」という一番時間のかかる部分です。
2026年2月にベータリリースされたプレゼンテーションモードは、まだ発展途上の機能ではありますが、「作業ツールとプレゼンツールを行き来するムダをなくしたい」という悩みへのシンプルな答えとして、すでに多くのビジネスパーソンに使われ始めています。
完璧なスライドを目指して時間をかけるより、AIと一緒に70点の資料を10分で作って、残りの時間を「伝え方」の練習に使う——そんな働き方が、これから当たり前になっていくはずです。
まずは無料プランでNotionのアカウントを作って、ページを書く感覚を試してみてください。「あ、これなら続けられそう」と思ったら、プラスプランでプレゼンテーションモードをONにするだけです。
Notion 公式サイトから、今すぐ無料で始めてみましょう。
※本記事に記載の料金・プラン・バージョン情報は執筆時点のものです。最新の正確な情報は公式サイトをご確認ください。

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