「Notionって使い始めたけど、AIってどう活用すればいいの?」と感じていませんか?
メモを取って終わり、議事録を貼り付けて放置……そんな使い方から一歩踏み出せずにいる方は多いはずです。実はNotionには「AIブロック」という機能があって、これを使いこなすだけで、面倒な要約・整理・抽出作業をほぼ自動化できてしまいます。
この記事では、ITが得意でない方でも今日からすぐ試せるように、AIブロックの基本から業務への組み込み方まで、具体的にわかりやすく解説していきます。
ところで「AIブロック」って普通のAI機能と何が違うの?
チャットとは別物!AIブロックと通常のAIモードの使い分け
Notionを使い始めた方がよく混乱するのが、「AIに聞く」という操作が複数あること。大きく分けると、テキストを選択して「AIに質問」するその場限りの会話型AIと、ページ内に「ブロックとして設置する」AIブロックの2種類があります。
前者はチャットのようなイメージで、選んだ文章をその場で翻訳したり言い換えたりするのに便利です。ただ、使い終わったら消えてしまうため「次も同じことをやりたい」となると、毎回同じ操作を繰り返すことになります。
一方、AIブロックはページの中に「AIの処理窓」を永続的に埋め込む機能です。「このページを常に要約して表示してほしい」「アクションアイテムを抽出し続けてほしい」という定常的なニーズに対応できるのが最大の違いです。会話型は使い捨て、AIブロックは設置型——そんなイメージを持っておくと分かりやすいですよ。
AIカスタムブロックで何ができる?3つの代表的な使い道
2025年9月以降、AIブロックは「AIカスタムブロック」として進化しました。以前はその場その場でプロンプト(AIへの指示文)を入力する必要がありましたが、今はプロンプトをあらかじめ保存しておき、ボタン1クリックで同じ処理を何度でも再実行できるようになっています。
具体的にどんなことができるのか、代表的な3つを挙げてみましょう。
- 要約:長い議事録や仕様書を数行のサマリーに圧縮
- 抽出:「〇〇さんが担当するタスクだけ拾い出して」のような条件付き整理
- 整理・再構成:散らかった箇条書きをカテゴリ別に並べ直したり、文体を統一したりする
週次の会議メモが50行あっても、AIブロックを設置しておけば「今週の決定事項:3件、未確定事項:2件、次回アクション:5件」というサマリーが一発で手に入る。これだけで会議後の作業時間がぐっと短くなりますよね。
AIブロックの基本的な使い方
「/ai」を打つだけ!ブロックを挿入するたった1ステップ
まずは実際にAIブロックをページに置いてみましょう。操作はとてもシンプルです。
- Notionの任意のページを開く
- 新しい行をクリックして、キーボードで「/ai」と入力
- 表示されたメニューから「Custom AI block(AIカスタムブロック)」を選択
- プロンプト入力欄に「このページの内容を3行で要約してください」などと記入
- 「実行」ボタンを押す
たったこれだけです。慣れてしまえば30秒もかかりません。「/(スラッシュ)コマンド」はNotionの基本操作なので、これまでに見出しや画像を挿入したことがある方なら、同じ感覚でスムーズに使えます。
なお、Notion 公式サイトでも機能の概要が確認できるので、公式の最新情報も合わせてチェックしておくと安心です。
議事録を30秒でサマリー化する手順
では、最もよく使われるシーン——会議の議事録要約を例に、具体的な手順を見てみましょう。
まず、Notionにベタ打ちした議事録ページを用意します。参加者・決定事項・懸案事項が混在して50行ある、あの読みにくいやつです。
そのページの最上部(または最下部)に「/ai」でAIカスタムブロックを挿入し、以下のようなプロンプトを入れてみてください。
プロンプト例:
「この議事録から、①決定事項、②未確定事項、③各担当者のアクションアイテムをそれぞれ箇条書きで抽出してください」
実行ボタンを押せば、数秒後に整理されたサマリーが生成されます。次回の会議前に元のメモが追記されても、ボタンを押し直すだけで最新の状態に更新されます。会議後の「あの件どうなったっけ?」問題とは、これでさようならです。
「どのページを読んで」と指定できる!コンテキスト設定のコツ
AIブロックの地味に強力な機能が「コンテキスト(参照範囲)の指定」です。初期設定では、AIブロックは自分が置かれているページのテキストだけを読んで処理します。でも実は、別のページやデータベースを明示的に参照させることができるのです。
設定の中に「参照するページ・データベースを追加」という項目があり、ここで複数のページを紐づけると、AIブロックは指定したすべての情報をもとに処理を行います。
例えば:
- 「プロジェクトAの仕様書ページ」と「プロジェクトAの週次メモページ」を両方参照させ、「現在の進捗リスクを分析してください」と指示する
- 「顧客情報データベース」を参照させ、「今月フォローが必要な顧客を抽出してください」と処理させる
このコンテキスト指定を使いこなすと、AIブロックが単なる「ページ内要約ツール」から「情報をまたいで考えてくれるアシスタント」へと格段に進化します。最初のうちは「このページの内容」だけで十分ですが、慣れてきたら積極的に試してみてください。
よく使うAIブロックの応用パターン
データベースやページ全体を自動要約する設定
Notionを仕事で使っている人の多くは、タスクや案件をデータベースで管理していますよね。そのデータベースのビュー(一覧画面)の上部にAIカスタムブロックを設置することで、「今週の案件全体を見渡したサマリー」を定期的に生成する仕組みが作れます。
プロンプトの例としては:
「このデータベース内のページをもとに、現在進行中のプロジェクト数、直近の締め切り、担当者別の作業量の偏りを教えてください」
もちろんAIが計算式でデータを集計するわけではありませんが、テキストとして書かれた情報を要約・分類することは得意です。「数値の自動集計はデータベースの数式機能で、文章の整理・判断はAIブロックで」という役割分担を意識するとうまくいきます。
アクションアイテムを一発で拾うプロンプト5選
議事録や打ち合わせメモから「結局、誰が何をいつまでにやるのか」を抽出するのは、AIブロックの得意技のひとつです。以下のプロンプトをそのままコピーして使ってみてください。
- 「このページの内容から、各担当者名とアクションアイテムを表形式で出力してください」
- 「締め切りが明記されているタスクだけを抽出してください」
- 「未確定・要確認と書かれている事項を箇条書きにしてください」
- 「このメモで一番優先度が高そうなタスクを3つ選んでその理由を教えてください」
- 「次回会議で確認すべき宿題事項をリストアップしてください」
どれも難しい記述は不要で、日本語でそのまま書いてOKです。AIは文脈をある程度読んでくれるので、完璧な文法でなくても問題ありません。むしろ「口語でざっくり書いた指示」の方がAIには伝わりやすいことも多いです。
テンプレートや定型文を量産する使い方
「毎週同じフォーマットの進捗報告を書くのが面倒……」という悩みにもAIブロックは有効です。ポイントは、AIブロック自体をテンプレートページの中に組み込んでしまうこと。
例えば「週次レポートテンプレート」ページを作り、その中に:
- 実績メモ(自由記述欄)
- AIカスタムブロック(上の欄をもとに「週次報告書形式に整えてください」と指示)
という構成にしておきます。毎週月曜日に実績をザッと箇条書きするだけで、AIがビジネス文書らしく整えてくれるので、報告書作成の時間が大幅に短縮されます。定型文やメールのひな形作成にも同じ応用が効きますよ。
AIブロックを業務ワークフローに組み込む
Notion AIエージェントとの連携で「更新+要約」が自動化
2026年時点でのNotionは、AIエージェント機能との連携もできるようになっています。AIエージェントとは、「ページを自動作成する」「特定のデータベースを更新する」といった複数ステップの作業をひとまとめに実行してくれる機能です。
AIブロックとの組み合わせで特に便利なのが、元のページが更新されたときにAIブロックを再実行してサマリーを最新化する流れ。完全に自動でリアルタイム更新されるわけではありませんが、「更新したらボタンを押す」という1アクションで最新のサマリーが得られます。
チームで使えば、「最新のまとめを見たければここを押して」とルール化するだけで、全員がわざわざ長文を読まずに要点だけ把握できる運用が実現します。
Slack連携でできること・できないこと(最新の制限も正直にお伝え)
「NotionとSlackってつながるの?」という疑問を持っている方も多いはず。2026年3月時点では、Notion AIエージェントはSlackコネクタを通じて外部連携が可能です。ただし、AIブロック単体でSlack内のすべての会話履歴を無制限に検索・参照できるわけではありません。
現在の主な使い方としては:
- Slackのチャンネルに投稿された情報をNotionに取り込み、そのNotionページをAIブロックが処理する
- Notionで生成したサマリーをSlackに通知する(エージェント機能経由)
「Slackの会話をそのままAIブロックで要約」という夢のような使い方は今のところ制限があるため、「NotionとSlackを橋渡しする中間工程がある」と理解しておくと、期待値のズレがなくなります。できることとできないことを正しく把握した上で使うのが、ツール活用の鉄則ですね。
チームで使い回せる!AIブロックの設計・共有の考え方
個人で使うだけでももちろん便利ですが、AIカスタムブロックの真価はチームで共有したときに発揮されます。プロンプトが保存された状態でテンプレートに組み込めるため、「このテンプレートを複製すれば、AIブロックもセットでついてくる」設計ができます。
チームで設計するときの3つのポイント:
- プロンプトを汎用的に書く:特定の人名やプロジェクト名を埋め込まず、「このページの内容から〜」という形にしておくと誰でも使い回せる
- 「再実行タイミング」をチームで合意する:毎週月曜に押すのか、会議後すぐ押すのかを決めておく
- 出力形式を統一する:「決定事項・未確定・次回アクションの3段構成で出力」など、フォーマットをプロンプトに含めておくと、誰が使っても同じ形式のアウトプットが得られる
最初に少し設計に時間をかけるだけで、チーム全体の生産性が恒常的に上がります。「面倒な整理作業はAIに」「人間は判断と行動に集中」という分業が自然と実現しますよ。
料金体系と利用条件の整理
Notion AIが使えるプランの種類と価格(2026年版)
Notion AIは残念ながらフリープラン(無料)とプラスプランでは一部機能に制限があります。AIブロックを含むAI機能を本格活用するには、ビジネスプラン以上の有料プランへの加入が必要です。
2026年3月時点での主な有料プランの構成は以下の通り(日本円は為替によって変動する点ご了承ください):
- プラスプラン:月額約1,650円~2,000円。個人・小規模チーム向けの基本有料プラン。AI機能は制限ありで一部利用可能
- ビジネスプラン:月額約3,150円〜3,800円。チーム利用に最適。AI機能を無制限で利用できる
- エンタープライズプラン:カスタム料金(要問い合わせ)。大規模組織向け。セキュリティ・ガバナンス機能が手厚い
料金の詳細や最新のプラン構成は変更される可能性があるため、必ずNotion 公式サイトで最新情報をご確認ください。「まず試してみたい」という方は、無料トライアルや一定期間の試用ができるプランがないか確認してみるのがおすすめです。
AIブロックを使うのに必要なプランと使用上限の目安
AIブロック(AIカスタムブロック)はNotion AIの一部として提供されており、基本的には全プランで利用可能です。ただし、フリープランとプラスプランでは、利用回数に制限(一般的には20回程度)が設けられています。
個人でお試しで使う分には大きく困ることはありませんが、チームで大量のページを頻繁に処理するような場合は、ビジネスプラン、エンタープライズプランへの加入が必要と言えるでしょう。有料プランの場合、請求情報はNotionの管理画面(設定&メンバー)の請求から確認できます。
セキュリティと社内ルールの確認は必須!注意しておきたいポイント
AIブロックを業務に取り入れる前に、必ず確認しておきたいことがあります。それはセキュリティと情報取り扱いのルールです。
AIブロックに入力したプロンプトや生成されたコンテンツは、ワークスペース内に記録されます。つまり、アクセス権限を持つメンバーは原則として閲覧可能です。
以下の点を特に注意してください:
- 機密情報・個人情報をプロンプトに含めない:顧客の個人情報や社外秘の契約内容などはAIに処理させる前に社内規定を確認
- ページのアクセス権限設定を見直す:AIブロックが設置されたページが意図せず広い範囲に公開されていないか確認
- 社内のAI利用ポリシーを確認する:会社によってはAIツールの業務利用に関するガイドラインが存在するため、事前確認が必須
「便利だから使ってみた」では済まないケースもあります。特にチームや組織での導入時は、IT担当者や上長と一度確認の場を設けることをお勧めします。
今日から一歩踏み出してみよう
Notion AIのAIブロックは、一言で言えば「仕事の流れの中にAIを住まわせる」機能です。チャット型のAIが「聞いたら答えてくれる存在」だとすれば、AIブロックは「ページに常駐して、更新のたびに整理してくれるアシスタント」。この違いに気づいた瞬間、Notionの使い方が大きく変わるはずです。
まずは今日、Notionで使っている議事録ページに「/ai」を打ち込んで、AIカスタムブロックを1つ設置してみてください。「このページを3行で要約して」というシンプルな指示だけでも、その便利さを体感できます。難しいことは何もありません。ボタンを1回押すだけで、50行の議事録が3行になる体験——これを一度味わうと、もう以前の作業スタイルには戻れなくなりますよ。
※本記事に記載の料金・プラン・バージョン情報は執筆時点のものです。最新の正確な情報は公式サイトをご確認ください。

コメント