あなたは本が好きですか?本や知識に囲まれて働きたいと思ったことはありませんか?
そんなあなたにおすすめなのが、図書館司書の資格です。
図書館司書は本や図書館に関する知識・技能を認定する国家資格で、図書館で働く際に非常に役立つ資格となっています。
図書館司書の資格を取得するには、基本的に大学や大学院で必要な科目・単位を修了する必要がありますが、社会人からでも取得できる方法があります。
本記事では、図書館司書の資格について、魅力や取得方法、キャリアパスなどを詳しく解説します。
図書館司書の資格取得を考えている方はぜひ参考にしてください。
図書館司書の仕事内容と魅力
図書館司書と聞くと、本を好きな人にとっては憧れの職業のひとつではないでしょうか?
図書館司書とは、図書館で本や雑誌などの資料を管理したり、利用者のサービスや教育を行ったりする専門職のことです。
図書館司書が関与する図書館には、公共図書館や学校図書館、大学図書館、専門図書館など、様々なものがありますが、図書館によって仕事内容や難易度も異なります。
図書館司書の魅力と言えば、やはり本や知識に囲まれて働けることや、利用者の学びや読書に貢献できることでしょう。また、図書館司書は情報の収集や整理、提供などのスキルを持っているので、社会に必要とされる職業でもあります。
図書館司書になると、本だけでなく音楽や映画、アートなど、様々な分野の文化に触れることができます。自分の興味や専門性を活かして、自己成長やキャリアアップを目指すこともできるでしょう。
しかし、図書館司書になるためには一定の資格が必要です。図書館司書にはどのような資格があるのでしょうか?
次は図書館司書の資格について紹介します。
図書館司書の資格とは?必要な科目や単位数を解説
図書館司書の資格は、文部科学省が定める「図書館員資格規則」に基づいて、大学や大学院で取得できるものとされています。
図書館司書の資格には、次の2種類があります。
- 図書館司書:大学の学部で必要な科目と単位数を修了した者が取得できる資格。必要な科目は図書館学、図書館情報学、図書館資料学、図書館経営学、図書館法規学、図書館教育学、図書館実習など。必要な単位数は合計で20単位以上。
- 高等図書館司書:大学院の修士課程で必要な科目と単位数を修了した者が取得できる資格。必要な科目は図書館司書の資格と同じであるものの、より高度な内容になる。必要な単位数は、合計で30単位以上。
図書館司書の資格は公務員試験や就職活動で有利になり、高等図書館司書の資格は大学図書館や専門図書館などで働く際に便利です。
しかし、図書館司書の資格は必ずしも図書館で働くために必要なものではありません。実際、図書館で働く人の中には図書館司書の資格を持っていない人もいます。図書館司書の資格は、あくまで図書館で働くための一つの手段と考えると良いでしょう。
社会人から図書館司書の資格を取る方法:通学と通信のメリットとデメリット
図書館司書の資格を取得するには、基本的に大学や大学院に入学する必要があります。
しかし、社会人にとって大学や大学院に通学することは、時間や費用などの面で難しいケースも少なくありません。
このような障壁から、図書館司書を諦める社会人の方もおられるかもしれません。
しかし、図書館司書の資格を取る方法には、実は通学以外に通信という選択肢もあります。
以下でそれぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
通学
通学とは、大学や大学院に通って必要な科目と単位数を修了する方法です。通学のメリットには、主に以下のようなものがあります。
- 教授や同級生との交流ができる
- 図書館実習などの体験型の学習ができる
- 図書館司書の資格だけでなく、学位も取得できる
一方で、通学のデメリットには主に以下のようなものがあります。
- 時間や費用がかかる
- 勤務先や家庭との両立が難しい
- 入学試験や卒業論文などのハードルが高い
通学は図書館司書の資格を取得するための充実した方法ですが、社会人にとっては大きな負担になる場合もあります。
通学を選択する場合には、自分の目標や状況に応じて、大学や大学院の選択や学習計画を立てることが大切です。
通信
通信とは、大学や大学院に入学せず、郵送やインターネットなどの方法で必要な科目と単位数を修了する方法です。
通信のメリットには、主に以下のようなものがあります。
- 時間や費用が節約できる
- 勤務先や家庭との両立がしやすい
- 入学試験や卒業論文などのハードルが低い
一方で、通信のデメリットには主に以下のようなものがあります。
- 教授や同級生との交流が少ない
- 図書館実習などの体験型の学習ができない
- 図書館司書の資格だけでなく、学位も取得できない
通信は図書館司書の資格を取得するための手軽な方法ですが、学びの質や深さには限界があります。
また、図書館司書の資格を取得したとしても、学位がないと一部の図書館で働くことができない場合もあります。
通信は自分の目的や状況に合わせ、慎重に選択することが大切です。
図書館司書の資格を取得した後のキャリアパス:公務員や大学図書館などの働き方
図書館司書の資格を取得した後は、どのようなキャリアパスがあるのでしょうか?
先ほど説明したように、図書館司書が関与する図書館には公共図書館や学校図書館、大学図書館、専門図書館など、様々なものがあります。それぞれの図書館で働き方や待遇も異なるため、ここでは代表的な図書館の種類とその特徴を紹介します。
公共図書館
公共図書館は市町村などの地方自治体が運営する図書館です。
公共図書館の図書館司書は、一般の市民や子どもたちに対して、本や雑誌などの資料の貸出や返却、参考資料の案内、読書の推進、イベントの企画などのサービスを提供します。
公共図書館の図書館司書になるためには、公務員試験に合格する必要があります。
公務員として働くことには安定した収入や福利厚生、退職金などのメリットがあるものの、デメリットとして予算や人員の制約、上司や利用者とのトラブル、残業や休日出勤などがあるため、しっかりと考えて決めることが大切です。
学校図書館
学校図書館は小学校や中学校、高校などの学校に設置される図書館です。
学校図書館の図書館司書は、教師や生徒に対して、本や雑誌などの資料の貸出や返却、調べ学習の支援、読書の指導、図書館の管理などのサービスを提供します。
学校図書館の図書館司書になるためには、教員免許や学校図書館司書の資格が必要です。
学校図書館司書の資格は図書館司書の資格とは別に、大学や大学院で取得できます。
学校図書館司書として働くメリットには、教育に携われること、学校の休みに合わせて休めることなどがあります。しかし、デメリットとして教員との連携や理解が難しいことや、予算や人員の不足などがあるため、その点を理解しておくことが大切です。
大学図書館
大学図書館は大学に設置されている図書館です。
大学図書館の図書館司書は、教授や学生に対して、本や雑誌などの資料の貸出や返却、学術情報の提供、研究の支援、図書館の管理などのサービスを提供します。
大学図書館の図書館司書になるためには、高等図書館司書の資格や学位が必要です。
大学図書館司書として働くメリットには、学問に関われること、専門性やキャリアアップが高められることなどがありますが、デメリットとして高度な知識や技能が求められること、競争やプレッシャーが大きいことなどがあります。
専門図書館
専門図書館は政府機関や企業、研究機関などが運営する図書館です。
専門図書館の図書館司書は、職員や研究者に対して、本や雑誌などの資料の貸出や返却、専門情報の提供、調査の支援、図書館の管理などのサービスを提供します。
専門図書館の図書館司書になるためには、高等図書館司書の資格や学位、または専門分野の知識や経験が必要です。
専門図書館司書として働くメリットには、専門性やキャリアアップが高められること、待遇や福利厚生が良いことなどがあります。しかし、デメリットとして、専門知識や技能が求められること、求人や転職の機会が少ないことなどがあります。
まとめ:社会人でも挑戦できる図書館司書の資格
本記事では、図書館司書の魅力や社会人が図書館司書の資格を取得するための方法、資格を取得した後のキャリアパスステップを紹介しました。
図書館司書の資格を取得するには通学や通信などの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の目的や状況に合わせて選択することが大切です。
図書館司書の資格を取得した後は、公共図書館や学校図書館、大学図書館、専門図書館など、様々な種類の図書館で働くことができます。図書館によって働き方や待遇なども異なるため、自分の希望や適性に合わせて選択することが大切です。
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