社会人が学芸員の資格を取るためには?方法や教材を紹介!

資格

学芸員という職業をご存知でしょうか?

学芸員は博物館や美術館などの文化施設で、展示物に関する様々な業務を行う専門職です。

社会人が学芸員の資格を持っていると、キャリアパスや働き方、やりがいなどの面で多くのメリットがあります。

しかし、学芸員の資格を取るにはどのような方法や条件があるのでしょうか?

本記事では、学芸員とは何か、学芸員の資格を取るにはどうすればよいのかを解説します。

1. 学芸員とは何か?

学芸員とは、博物館や美術館などの文化施設で展示物の収集や保存、研究や解説などを行う専門職のことです。

学芸員は文化財の保護や普及に貢献するとともに、一般の人々に知識や感動を提供する重要な役割を担っています。

1-1. 学芸員の定義と役割

学芸員という言葉は、日本では1949年に文部省が制定した「博物館法」によって初めて定義されました。博物館法では学芸員を「博物館の事業に従事する者」と規定し、その資格や任用についても規定しました。学芸員の主な役割は以下のように分類されます。

  • 収集:展示物となる文化財や自然資料などを収集すること。収集には購入や寄贈、発掘や採集などの方法があります。
  • 保存:収集した展示物を適切な環境や方法で保存すること。保存には防虫や防湿、修復や補強などの技術が必要です。
  • 研究:収集した展示物に関する学術的な研究を行うこと。研究には分類や分析、比較や考証などの手法があります。
  • 解説:収集した展示物に関する情報や知識を一般の人々に伝えること。解説には展示やパネル、カタログやガイドブック、講演やワークショップなどの形式があります。

1-2. 学芸員の種類と分野

学芸員は所属する文化施設の種類や展示物の分野によってさまざまな専門性を持っています。

文化施設の種類には以下のようなものがあります。

  • 博物館:自然や歴史、民俗や科学などの分野に関する展示物を扱う施設です。例えば、国立科学博物館や東京国立博物館などがあります。
  • 美術館:絵画や彫刻、工芸や写真などの分野に関する展示物を扱う施設です。例えば、国立西洋美術館や東京都美術館などがあります。
  • 図書館:書籍や雑誌、新聞や地図などの分野に関する展示物を扱う施設です。例えば、国立国会図書館や東京都立図書館などがあります。
  • 記念館:個人や団体、出来事やテーマに関する展示物を扱う施設です。例えば、東京都庭園美術館や太宰治記念館などがあります。

また、展示物の分野には以下のようなものがあります。

  • 自然科学:生物や地質、天文や物理などの分野に関する展示物を扱います。例えば、恐竜や化石、星や惑星、電気や磁気などがあります。
  • 人文科学:歴史や文化、言語や思想などの分野に関する展示物を扱います。例えば、古代や近代、日本や世界、漢字や英語、仏教やキリスト教などがあります。
  • 芸術:絵画や彫刻、工芸や写真などの分野に関する展示物を扱います。例えば、ルネサンスや印象派、陶器やガラス、風景や人物などがあります。
  • 文献:書籍や雑誌、新聞や地図などの分野に関する展示物を扱います。例えば、小説や詩集、時事や社会、地理や歴史などがあります。

1-3. 学芸員の需要と将来性

学芸員は文化施設の数や規模、展示物の種類や量によってその需要や将来性が変わってきます。

一般的に文化施設の数は増加傾向にありますが、その規模は縮小傾向にあるのが現状です。また、展示物の種類や量は多様化、増加傾向にありますが、その管理や活用は困難化している傾向にあります。

これらの傾向から、学芸員には以下のような影響があると考えられます。

需要

文化施設の数が増えれば学芸員の需要も増えると考えられますが、その規模が小さくなれば学芸員の採用や配置も減ると考えられます。また、展示物の種類や量が多くなれば学芸員の専門性や技能も高くなると考えられますが、その管理や活用が難しくなれば学芸員の負担や責任も大きくなると考えられます。

将来性

文化施設の数や規模、展示物の種類や量によって学芸員の将来性も変わってきます。文化施設の数や規模が大きければ学芸員のキャリアパスや収入も高くなると考えられますが、その競争や厳格さも高くなると考えられます。また、展示物の種類や量が多様であれば学芸員の知識や感性も豊かになると考えられますが、その更新や創造も求められると考えられます。

2. 学芸員の資格を取るにはどうすればいいか?

学芸員になるためには、一般的には以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • 学歴:大学卒業以上の学歴を持つこと。また、学芸員の資格試験に合格するためには、専門分野に関する学位や単位を取得していることが望ましいです。
  • 資格試験:文部科学省が主催する学芸員の資格試験に合格すること。資格試験は、毎年10月に実施され、筆記試験と口述試験の2段階で行われます。

2-1. 学芸員の資格の種類と条件

学芸員の資格は以下の3種類に分けられます。

一般学芸員

博物館法に基づく学芸員の資格で、最も一般的なものです。一般学芸員になるためには大学卒業以上の学歴を持ち、資格試験に合格する必要があります。一般学芸員はどの種類や分野の文化施設でも働くことができます。

専門学芸員

博物館法に基づく学芸員の資格で、特定の分野に関する専門性を持つものです。専門学芸員になるためには一般学芸員の資格に加え、専門分野に関する学位や単位を持ち、専門分野に関する資格試験に合格する必要があります。専門学芸員は自分の専門分野に関する文化施設で働くことができます。

特別学芸員

博物館法に基づく学芸員の資格で、特殊な分野に関する専門性を持つものです。特別学芸員になるためには、一般学芸員の資格に加え、特殊分野に関する学位や単位を持ち、特殊分野に関する資格試験に合格する必要があります。特別学芸員は自分の特殊分野に関する文化施設で働くことができます。

学芸員の専門分野と特殊分野とは?

学芸員の専門分野と特殊分野には、主に以下のようなものがあります。

  • 自然科学:動物学、植物学、地質学、鉱物学、古生物学、天文学、物理学、化学などの分野
  • 人文科学:歴史学、考古学、民俗学、文化人類学、言語学、文学、美学、哲学、宗教学などの分野
  • 芸術:絵画、彫刻、工芸、写真、映像、音楽、演劇、舞踊などの分野
  • 文献:書誌学、図書館学、文献学、地図学、出版学などの分野

2-2. 学芸員の資格試験の内容と対策

学芸員の資格試験は筆記試験と口述試験の2段階で行われます。筆記試験は一般学芸員と専門学芸員、特別学芸員の3種類に分かれており、それぞれに応じた科目と配点があります。口述試験は筆記試験に合格した者のみが受けることができ、自分の志望する文化施設の種類や分野に関する知識や意見を問われます。

筆記試験の内容については以下の通りです。

  • 一般学芸員:博物館法、博物館学、博物館教育、博物館行政、博物館情報、博物館技術の6科目からなり、各科目10点、合計60点満点で、40点以上が合格ライン
  • 専門学芸員:一般学芸員の科目に加えて、自分の専門分野に関する科目があり、各科目10点、合計70点満点で、50点以上が合格ライン
  • 特別学芸員:一般学芸員の科目に加えて、自分の特殊分野に関する科目があり、各科目10点、合計70点満点で、50点以上が合格ライン

資格試験に合格するためには、以下のような対策が有効です。

過去問題の実践

過去の資格試験の問題や解答を参考にして、出題傾向や難易度を把握します。過去問題は文部科学省のホームページや書籍などで入手できます。

教材の利用

博物館法や博物館学などの基礎的な知識を学ぶため、教材を利用します。教材は文部科学省や博物館協会などが発行しているものや、専門書などがあります。

おすすめの教材としては、以下のようなものがあげられます。

  • 博物館法:文部科学省が発行している「博物館法及び博物館法施行規則」や「博物館法の解説」などがあります。博物館法の条文や意義、解釈などを詳しく説明しています。
  • 博物館学:博物館協会が発行している「博物館学入門」や「博物館学事典」などがあります。博物館の歴史や概念、組織や運営、展示や教育などに関する基礎的な知識や用語が網羅されています。
  • 博物館教育:博物館教育研究会が発行している「博物館教育の基礎知識」や「博物館教育の実践例」などがあります。博物館教育の目的や方法、プログラムや評価などに関する理論や事例を紹介しています。
  • 博物館行政:博物館行政研究会が発行している「博物館行政の基礎知識」や「博物館行政の実践例」などがあります。博物館行政の制度や財政、人事や法律などに関する基礎知識や実践例を紹介しています。
  • 博物館情報:博物館情報学会が発行している「博物館情報学入門」や「博物館情報学事典」などがあります。博物館情報の概念や分類、収集や保存、提供や利用などに関する基礎知識や用語が網羅されています。
  • 博物館技術:博物館技術協会が発行している「博物館技術の基礎知識」や「博物館技術の実践例」などがあります。博物館技術の種類や目的、方法や手順、機器や材料などに関する基礎知識や実践例を紹介しています。
  • 専門分野:自分の専門分野に関する教科書や専門書、雑誌や論文などがあります。専門分野の歴史や理論、事実や問題、研究や展望などに関する深い知識や最新の情報を提供しています。

研修への参加

博物館や美術館などの文化施設で行われる研修や講座に参加します。研修や講座では展示物の収集や保存、研究や解説などの実践的な知識や技能を学ぶことができます。

実地する

博物館や美術館などの文化施設を実際に訪れて、展示物や展示方法、解説や教育などの内容や工夫を観察します。実地では自分の感性や視点を磨くことができます。

2-3. 学芸員の資格を取るための学習方法とおすすめの教材

学芸員の資格を取るためには、上述した対策に加えて効率的、かつ効果的な学習方法を採用することが大切になってきます。学習方法では以下のポイントを押さえると良いです。

  • 計画:学芸員の資格試験の日程や内容を把握し、自分の目標や弱点を設定し、学習計画を立てます。
  • 集中:集中力を高めるために、環境や態度、方法などに気を付けます。
  • 理解:単に暗記するのではなく、理解することを目指します。
  • 記憶:理解した内容を記憶に定着させる努力をしましょう。
  • 応用:ある程度記憶したらその内容を応用しましょう。

まとめ

本記事では、学芸員とは何か、学芸員の資格を取るにはどうすればいいか、について詳しく解説しました。

学芸員になると博物館や美術館などの文化施設で展示物に関する様々な業務を行えますが、学芸員になるためには大学卒業以上の学歴と文部科学省が主催する資格試験に合格する必要があります。

学芸員の資格は社会人にとって多くのやりがいや魅力を持つものなので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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